当法人は2021年4月に設立し、まもなく5年目を迎えます。小中学校、高校、大学までのキャリア開発・成長に関するプログラムや研修の企画・運営を中心に取り組んでいます。いわゆるプロジェクト型の社団法人であり、メンバーそれぞれが個人として活動しながら、依頼があった場合、もしくは、法人として取り組みたいことがあった場合に協力して取り組んでいます。
元々は、当法人の専務理事である由木が、長崎県の私立高校から2013年に「300人をワークさせ、人生にやる気を起こす」学習をしてほしいと依頼を受け、一緒にやってくれるメンバーを探して横田に突き当たったことが始まりです。その後すぐに、吉次に声をかけ、3人で取り組むことになりました。その私立高校は広島カープのエースである大瀬良投手や、東京オリンピック、パリオリンピックの柔道金メダリストである永瀬選手などがOBです。また、長崎県内の高校は、人口減少によっていずれの学校も募集人員を減らしていますが、県内で、唯一、募集人員が増えている学校です。プログラムが一定の評価を受けたのだと思いますが、有償プログラムでありながら、2014年より11年間続けています(途中コロナ禍で中断)。
その取り組みの中で、3人とも学習理論をきちんと踏まえたキャリア開発・支援を行いたいという思いがあることがわかり、法人を設立しました。しかも、3人とも立教大学経営学部の中原淳教授のファンであり、その理論に影響を受けています。そのため、当法人のキャッチコピーが「キャリアを武器に、人生という名の冒険の旅に出る」とNAKAHARAチックなコピーになってしまいました。また、昨年からは、長崎の杉本が理事に加わってくれ、一層法人に活力が出てきたところです。
このような設立経緯があるので、必然的に学校段階のキャリア開発・支援が中心となっています。しかし、各メンバー個人としては、日頃は専門学校や大学、そしてビジネス領域で活動をしていています。
法人の活動としては、前述の長崎県の私立高校でのキャリア学習、福岡市の小中学校を中心としたキャリア学習、そして、職員研修などを行なっています。昨年夏には秋田市教育委員会から校長研修を、筑波市の小学校から職員研修を依頼され、実施しました。来月には、大分県の銀行で新人研修を担当することになり、いよいよ法人としてもビジネス領域に進出することになりました。
当法人代表理事の横田はCJTTの委員の中で唯一、日本語教育と関わりのない存在ですが、中学校教師・小学校長を務めた経歴があり、教育とキャリアという掛け算の存在として声をかけていただいたのだと思います。その特性を活かして、より良い日本語教育、そして何よりも、日本語教師の皆様や、日本語学校が元気になるお手伝いができればと思っています。
(文:一般社団法人 FCC GROOVE 代表理事 横田秀策)




コメントをお書きください