2025年2月8日(土曜日)にJR博多シティ(中会議室2)にて公開シンポジウムを開催しました。参加者数は64名で、九州・沖縄以外からも多くの参加がありました。
登壇者は、酒井順一郎氏(九州産業大学)、塩入すみ氏(熊本学園大学)、横溝紳一郎氏(西南学院大学)、鴈野恵氏(筑紫女学園大学)の4名です。この4名で、各登壇者の「私が思い描く日本語教師像」「自慢の取り組み、紹介します!」「困ってます…」「大学が担う日本語教師養成とは?」というテーマでのディスカッションを行いました。
その一部として、「大学が担う日本語教師養成とは?」で挙げられたことをご紹介します。
・酒井氏:学問研究 言語・文学・文化・歴史・政治・社会・経済、国際関係などを理解するための幅広い知識と教養
・塩入氏:地域のグローバリゼーションを統合する要となる
・横溝氏:学士力としての「上達感」と「社会人基礎力」
・鴈野氏:新卒で日本語教師になる、という選択肢が基本になる
各養成者の抱く日本語教師像と日本語教師養成のあり方を多様な視点から議論していきました。登録日本語教員養成のためのコアカリキュラムや、各大学のディプロマ・ポリシーといったものを基盤にしながらも、登壇者がどのような教育観を持ちながら養成にあたっているかを忌憚なく語り合う場となりました。
さらに、後半では江口良枝氏(九州英数学舘)も加わり、「これから日本語教師を目指す人へ」「教育実習に送り出す前に」「日本語学校が実習生を受け入れる理由」といったテーマで意見交換を行いました。
ご参加の皆さまからのアンケートでは、「今まで知ることができなかった、各大学の取り組みや日本語学校からみた実習生に求められることなどを知ることができ、とても良かったです。」といったものがありました。また、各登壇者の教育への情熱ゆえ、時間配分が一部うまくいかなくなることもあり、そのことへの要望もありました。時間配分について、今後の企画・運営に活かしていきたいと思います。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。